2015年4月1日水曜日

比べてどうこう、ではないのだが

 急に研究室がゴシック建築(風?)から超近代建築になって戸惑ってます。
あんまりおもしろいから比較してみようと思い立ちました(東大農学部1号館のみhttp://www.a.u-tokyo.ac.jp/campus/images/campus-1goukan.jpg)。


どのくらいかっていうと、

外観


研究室の廊下





階段。話によると、「どちらも雨の日は滑りやすい」らしい。



















































どっちが住みやすいんですかね。多少小汚い方が住みやすかったりしますよね。さてさて。

異動しました

ご報告

さて、改めてのご連絡になる方もおられると思いますが、、、、
本日2015年4月1日より、早稲田大学人間科学部人間環境学科の助教に着任いたしました。

8年いた東京大学大学院農学生命科学研究科農業資源経済学専攻食料資源経済学研究室を離れ、新しい研究環境に移ります。
 ついでに文字数も半分になりました。16文字でも打ち易い・・。

職務と目標


助教になり、講義をかなりの数担当することになりました。非常勤と比べても進学に直結し、重要な科目です。また、専門科目というよりは、統計や調査方法論のような基礎的科目であります。

 自分自身の経験の整理と学びなおしに丁度良いとも言えそうです。

 さて、異動の報告にお返事いただいた中で、ある先輩から一つ箴言を頂きました。
「教育に逃げてはならぬ、研究で戦う教員に、生徒は必ずついてきてくれるから」。

 非常勤をしていても思ったのですが、教育で漫談を並べるのは、何と言っても楽しいです。
この仕事、なんだかんだ言ってもみんな話すのが好きな人が多いですから。
でも、教育は研究をさぼる理由にも丁度良いんですよね。

 自分はまだこの分野の全体像はおろか、研究対象の体系化すらままならぬ身。まずは少しでも自分の研究成果から講義を作ることができるように、研究を増やしていかないといけないですね。

 今回の仕事は任期付の仕事でもあります。査読論文を一年一本、ちゃんと出して雇用延長を勝ち取っていかなければなりません。
 そして、可能であれば、ちゃんとした本誌投稿、そして英文誌への投稿を狙わなくては。

 自分の仕事をたくさんの人に読んでもらい、引用してもらう事こそが研究者たるものの夢。
早稲田にいる時間で、できるだけこれを叶えていきたいと思います。

翰林八年


 偶然なのですが、東大最後の日に駒場キャンパスに用事ができてしまいました。私が初めて「東大」と出会ったのは2002年2月の駒場に文Ⅲ試験を受けに来た時でした。結局駿台~早稲田に行き、弥生キャンパスから東大に入った私には、ついに憧れた「教養」の世界とは出会うことができませんでした。
 もちろん、そのおかげで得られたものもたくさんありますから、今となってはただの感傷なのですが。

 8年前、東大に進学したときは同じように早稲田から進学した友人もおりました。今でも交流がありますが、お互いに結婚し、別々の仕事をしていると、何とも不思議な気がします。他の友人たちも、もう立派に部下を持ち、あるいは自ら仕事を作り出す社会人になっています。
 私だけが、随分と長く大学を満喫してしまいました。

 それでもやはり、多くの楽しみと喜びが、大学生活の中にあったことは間違いありません。
 生源寺先生が添削を入れてくださったとたんに、どう転んでも見栄えのしなかった駄文が生き生きと動いたとき、私は間違いなく経験のない興奮を覚えました。
 中嶋先生に連れられ一週間にわたって山形を調査したとき、未だ見たことのない農村のありさまと、見落とされてきた人間の知恵に畏れと憧れを抱きました。

 論文の構造と、数式と統計の交わる世界の解釈は、常に神経を使いつつ、世の中の見えないもの、見たくないものを覗くスリリングな経験でした。それを与えてくれたのはたくさんの先生や先輩でした。

 完全に一人になるわけではもちろんありませんが、これからはどこまで独力でやっていけるのか、あるいは、どうやって今まで未知だったものに手を付けて行けるのか、考えなければなりません。

 前途は多難にして、道の明かりは遠し。一歩一歩着実に、歩くしかないわけですね。

今日書いたことを、後々後悔しないように、毎日頑張っていきたいと思います。

中山間地域フォーラム2021年度シンポジウムのお知らせ

 私が所属するNPO法人中山間地域フォーラムのシンポジウムが7月10日(土)にオンラインで開催されます。 タイトルは「 新たな農村政策を問う ~農村発イノベーションは広がるか 」です。  基本計画が新しくなり、新しい農村政策に関する有識者の提言もなされました。現場の新しい活動と、...